カルティエ 18KYG レクタンギュラーケース 1940年代製   EWC(Europian Watch and Clock Company)のムーブメントを搭載しているヴィンテージカルティエ

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カルティエ 18KYG レクタンギュラーケース 1940年代製
1940年代のアンティークカルティエ。
1960年代のアンティークカルティエ自体が珍しいのに、更に20年前のカルティエですよ。

青針ではない、ゴールドの針。シャープなドルフィンハンドが美麗ですね。
これも珍しいですが、カルティエならではのレクタンギュラー(角形)ケース形状です。

1919年パリの宝石商カルティエに、長方形デザインの「タンク」がお披露目される事になる。
その当時のパリは第一次世界大戦が終結し、非常に開放的で文化面においても成熟期を迎えていた時期です。
自動車や航空機などが急速に発達し、映画やラジオが普及した時代です。
(この頃のラジオ株は、最先端産業として急騰していた時期でもある)

そのころ、急速に腕時計が発達した時期でもあります。
その当時パリのカルティエ(リュー・ド・ラ・ぺ13番地)には世界中から、セレブが訪れていた時期。
そんな1920年代のカルティエショーウィンドウに陳列されていたのが長方形型の腕時計モデル「タンク」でした。
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その当時は懐中時計に影響された、丸形が主流だったが。
カルティエはあえて長方形デザインに挑んだ。
1920年当時におけるカルティエの顧客の目を奪った訳である。

恐らくこのアンティークカルティエ「カルティエ 18KYG レクタンギュラーケース」は、そんな1920年代のカルティエアールデコ様式デザインの流れをくむモデルですね。
(ちなみに、1910年代のカルティエは正方形を好んだ)
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1930~1940年代は第二次世界大戦前の不安定な時期でしたが、カルティエには世界の名士たちが足を運び、インドなどの貴族、王族と取引をしていた時期です。
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カルティエの顧客 タミ・エル・グラウィ公(モロッコのパシャ=太守【領主】)

「宝石商の王が故に、王の宝石商」
この時期のカルティエは世界中の王室をご用達にしていました。
その時カルティエが得意としたデザインは直線をデザインに取り入れたアールデコ様式です。

1900年代の時計ブランドは、懐中時計に力を入れていた為なかなか腕時計の制作をためらっていた時期でもある。
逆にカルティエなどの宝石商が、腕時計制作に力を入れていた。
だからこそ、1904年に飛行家サントスの為に、ルイ・カルティエが腕時計を制作したのである。
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1940年代製のカルティエ、EWC社製ムーブメント搭載

ボリューム感のあるラグと、この年代ならではのデザイン性の高い文字盤。
ミニッツサークルを中央にレイアウトし、外周に12、6時の飛び数字、そしてゴールドの楔型インデックス。
文字盤デザインや時計針などにゴールドをあしらい、装飾性も考慮した作品です。
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なんと、貴重なEWC(Europian Watch and Clock Company)社製のムーブメントを搭載したヴィンテージカルティエです。
後にジャガールクルトを設立した、エドモンドイエガー氏の作り上げたEWCムーブメント。
ルイ・カルティエ氏が作り上げたカルティエらしい、アールデコデザインの外装。
その組み合わは、当時の世界中の王族を魅了しました。

1930~1950年代までこの関係が続き、パリの工房で自社制作されていました。
推測ですが当時においても、世界トップクラスの工房で自社制作されていた作品なのでは?
良く出てきましたね……。ため息が出る。
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EWC(Europian Watch and Clock Company)のムーブメントを搭載しているヴィンテージカルティエという点だけでも、非常に貴重な作品ですね……。
1940年代におけるカルティエの歴史そのものを体現した、貴重なビンテージモデルと言えるでしょう。
カルティエ 18KYG レクタンギュラーケース 1940年代製